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こんなニュースが。

Yahoo!ニュース - 共同通信 - 教諭が「赤ちゃん殺せる」 奈良の中学で授業中

色んな反応を見て回ってみたけど、処分するほどじゃない、とか、記事にするほどじゃない、とかが多数を占めていて驚いています。

教師という職業は学校で教育をしているわけだけれども、その主たる道具は「言葉」なわけです。それを使って生徒に接することで、教師自身が望もうが望むまいが、色々な影響を与えていくことになるわけです。教師本人が「伝えたい」と思うことがストレートに伝わる場合もあるし、教師本人が意図しないことが伝わっていく場合もあると思います。本当にデリケート。教えられる生徒側にも色んな人間が居るわけで、教師から来る情報を他から得た色々な情報と比べて批判的に見る者も居れば、教師が言う言葉全てを単に鵜呑みにしたりする者も居ます。だから教師は、自分が発する言葉がどんな風に受け取られるのかとか、生徒がどう思うだろうとか、想像力を働かせながら発する言葉を選んでいくものなのじゃないかな、と思うのです。どんな例えであれ、授業のアクセントとして効果があるようなことであれ、それを発することでどう受け止められるだろうかと考える姿勢を失ってはいけないと思います。

今回の報道での当事者の教師は、話の流れで思い付いたことを何も考えずにスルッと言っちゃったのではないかと思うけど、そういう軽率さをこの記事は問題にしたいのだと僕は受け取りました。処分の軽重は判断のしようだと思うけど、生徒に対して発する言葉に慎重を期してもらう意味では、色々議論してもらえればいいと思うし、保護者から抗議として反応があがっているのなら、今回の報道はアリだと思っています。今回の報道を知った人の中にも、教師の心ない言葉に傷ついた経験がある人も少なからず居ると思うけど、どうかな。

それに、「理科の授業」で「圧力で物体が変形する仕組み」を説明する上で、「針を刺したり」っておかしな話じゃないですか。「例え」、ですらない。本当に本当に、気持ち悪いです。だいたい、こんなことを言わなくても生徒の印象に残る授業はできると思うけど。今回の報道で授業内容が一気に制限される風潮ができるかと言えば、そんなこともないと思う。