宇宙戦艦ヤマト 完結編音楽集
作曲家の宮川泰さんが亡くなられました。そこで久々にこのカテゴリで。この作曲家の音楽をよく聴いてきたわけではないので、多くを書くことは出来ないのですが。無理にひねり出せば、やはり「宇宙戦艦ヤマト」。
僕は小学生の頃、ピアノのレッスンを受けていました。その教室では年に一度、小さなホールで発表会を開催していて、それに向けて独奏曲を練習していくわけですが、場合によっては連弾を組まされることもありました。どういうメンバーと連弾をするかと言えば、レッスンに通っている時間が近い人w そして僕が初めて組まされて、選ばれた曲目が「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲だったのです。思い出はその程度でしょうか。それだけではちょっとあれなので、人と音楽する初めての機会に選ばれた曲が「ヤマト」であったことに、何となく運命を感じます。
けど、あのテーマ曲はよく出来ていますよね。序奏だけがちょっと後付けのような気がしないでもないけど、歌が始まってからは勢いが止まらない。ほぼ同じリズムで出来た、4拍目から始まるフレーズが3回。そして1拍目から歌う「ヤーマートー」ですよ。ここまで盛り上げておいて、この後どうなるんだという不安が少しw で、やっぱりというか、続いてのフレーズはちょっと繋ぎっぽい、安っぽい感じなんですよね。リズムが前に出た旋律な感じ。ここの旋律も1拍目からだな。その後のフレーズはまた4拍目から始まる、最初のフレーズのリフレインという感じでしょうか。そして次の回帰が、繋ぎっぽい安っぽいほうから来るのが、素敵。そして「ヤーマートー」のリズムは同じだけど、シンプルな下降。耳に残るリズムを限定しておいて、その中で、音高や跳躍に変化を出していく感じなのが非凡なんだろうなあ、と思います。
手元にあるのは、これだけ。
- アーティスト: シンフォニック・オーケストラ・ヤマト
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1995/01/01
- メディア: CD
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このCDでは、宮川さんと羽田健太郎さんが曲を分け合うように書いていて、一聴してその違いが分かるのが面白い。どちらも完成度高いスコアだと思いますが、音を動かし難い雰囲気は、宮川さんの曲のほうが強い気がする。無責任な感想ですが。
オーケストラ名のクレジットには「シンフォニック・オーケストラ・ヤマト」とありますが、メンバーを見ると豪華過ぎる。トランペットに数原晋さんの名前があるし、ホルンには千葉馨さん。徳永兼一郎さん・徳永二男さんの兄弟の名前もある。それに指揮は大友直人さんだ。