小川洋子「やさしい訴え」

やさしい訴え (文春文庫)

読了。綺麗な作品だ。音と絵が無いのが残念なくらい。これ、丁寧に言葉を選んで脚本を書けば、いい映画になるのではないかと思ったり思わなかったり。

誰もが消し去りようの無い傷を負っているのだな。明るく見える人でも暗さを持ち、言葉少なな人も伝えたいことを持っている。

登場する楽曲の原題を、最後にでも記載して欲しかったな。面倒とは思いながら、登場したものの邦題を列挙。作曲者名が書いていないものもあったが、調べながら。

• ラモー「やさしい訴え」
• 「フランス・クラヴサン音楽の精華」
• ヴィヴァルディ「チェロと通奏低音のための6つのソナタ」
• バッハ「チェンバロ協奏曲第1番ニ短調」
• パーセル「チェンバロのよるアリア集 シフォーチの別れ」
• クープラン「クラヴサン曲集 第3集」
• バッハ「半音階的幻想曲とフーガ」
• 「預言者エレミヤの哀歌」
• クープラン「小さな風車」
• フォルクレ「シルヴァ」
• デュフリ「ヴィクトワール」
• ロワイエ「スキタイ人の行進」
• バッハ「アリア ト長調」
• バッハ「シンフォニア第5番変ホ長調」
• バッハ「イタリア協奏曲」
• クープラン「葦」
• クープラン「優しい恋わずらい」
• デュフリ「メヌエット ハ短調」
• デュフリ「デュ・ビュック」
• デュフリ「アルマンド」
• パーセル「二つのメヌエット イ短調」
• パーセル「ロンド ニ短調」
• パーセル「グラウンド ハ短調」
• ラモー「つむじ風」
• ボワモルティエ「のみ」
• ラモー「鳥のさえずり」