あさのあつこ「バッテリーIV」

バッテリー (4) (角川文庫)

昨日の電車の中で読了。前の「III」を読んでから間があいていたが、再読もせずにスルッと記憶が甦った。こんな体験は珍しい。物語の世界での時間は、それほど進んでいかない。キャラクターの感情が徐々に変化していくのを、書き手も待っているような、静かなペース。気持ちの変化の描写が丁寧に感じた。会話文はとてもテンポが良くて清清しい。終盤の情景の爽やかさもジーンと来た。バスケットの重み。

単行本は「VI」まで出ているのか・・・。気になるが、文庫を待とう。