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大阪フィルハーモニー交響楽団「第393回定期演奏会」

今日は大満足!

下野竜也指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団。プログラムは、こんなの。

席はオーケストラの後ろ側。

書き殴り風にメモ。

レオノーレ第2番は、恥ずかしながら初めて聴いた。ゴニョゴニョって感じな曲だな。って、どんな説明だ。何と言うか、旋律なり、その受け渡しなりに、迷いがある感じ。腰軽い感じ。"感じ"ばっかり。この曲は、オーケストラの前から聴きたかったな。オーケストラの後ろ側では、金管ティンパニの打撃音が良く聞こえてきて、残念だった。ただ、緊張感に溢れたG.P.(休止?)を、指揮者・オーケストラと一緒に感じることが出来たのは、思わぬ収穫。凄い気迫。ステージ裏のトランペットも、素直にハッとできたし、いい曲です。このプログラム、下野さんの案なのだろうか? 11/20は歌劇「フィデリオ」が初演された日らしいです。レオノーレが男装してフィデリオ(合ってる?)。

協奏曲。ヴァイオリンが旋律をヴィブラート緩めに奏でるのは美しかった。清水和音さんのタッチは丁寧で。指の腹が柔らかそうなタッチ。オーケストラの前側からはどう聞こえたのだろう? カデンツァは誰の作だろう? 惹き付けられる面白楽しい。オーボエは調子悪そう。若干、下野さんの顔が歪む。第2楽章の途中で魔法が解けた感じ。緊張感が減ってきた。第3楽章のある箇所で、突如強い音を弾く清水さん。あれは何を意図していたのだろう? 意味深。

ブルックナー、良かったよ・・・。2ndヴァイオリン、ヴィオラが素敵な働きをする曲だな。やっぱり後ろ側の席最高。ホルンは殆んど直接音しか聴けなかったけど、安定してる。一番ジワジワと感動できたのは第1楽章。今までに味わったことの無い、感動の種類。静かな。ただ、この曲でも緊張感がどんどん減っていった感じがした。スケルツォは流石に張り切るとしても、フィナーレの印象が薄いな。作品のせいか、演奏のせいか分からない。でも全体としては、いい時間を過ごさせてもらった思い。参考に聴いたスクロヴァチェフスキの演奏など、吹き飛んだ。右横に座っていた女性は涙ぐんでたもの。左横に座っていた女性は眠っていたけど。

大阪フィルって、都会的な響きがしますね。とても趣味がいい。やっぱり弦楽器なんだな、違いは。長くブルックナーを演奏してきた歴史のせいかも知れない。

下野さんの指揮は、常に音楽と寄り添うような雰囲気。前出しで情報を出すような感じでは無かった。アーティキュレーションはしつこいくらいに徹底的につけられているし、協奏曲のヴィブラートの加減などを見ても、厳格なリハーサルをされたのではないかと想像する。昨日も同じプログラムで演奏していたし、即興的な要素は少なかったのかも。指揮する姿を見るの楽しい。下野さんは笑顔を見せることが多いが、厳しい表情も時折フッと出る。見やすい指揮だった。

下野さん、これから順にブルックナーをやっていくのかな? 同じ時代を生きて、同じ時間を共有できる楽しみ。僕も負けないように、真摯に音楽に関わっていかねば。

客は咳多すぎ・・・。楽章間での咳は、それはそれは盛大なものでした。あと、ピアニシモのいい時に、コンとやる人が多い。そういう箇所では息をつめずに、小さく呼吸すればいいのにな。