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耳をすませば

この映画は好きです。何かをやりたいというボヤッとした気持ちを、本当の手仕事にまで持っていくことが難しく楽しく孤独なのだよね。雫の高揚と挫折と覚悟の過程が、僕は好きだ。最後のシーンの最後の言葉は要らないなあ。あの風景を一緒に見ることが出来たというだけで伝わる、と歳相応の感想。でもまあ恋愛物語を期待してる年齢層がメイン・ターゲットだろうし、分かりやすく言葉にしちゃうほうがいいのだろうね。雫の声をやっている本名陽子は、キュアブラックの声もやっているのだっけ?

サウンドトラックもよく聴いた。ヨーロッパの古い楽器を使った音楽で、ひなびた味わいがあって、映画の音楽としては新しいと思う。僕がデイヴィッド・マンロウやフランス・ブリュッヘンに出会った頃と、この映画の音楽に出会った頃は時期的に重なっていて、楽器の写真もたくさん載っているライナーノートを何度も読んだものだ。作曲は野見祐二、この人は他でもバロックテイストな音楽を書いています。NHKドラマ「生存」とか。

今、新イヤホンで聴いているが、意外に色々響きの操作がしてあった。残響成分が多い。ああ、雰囲気作りのために用意されたリュート系の弾き音色なのか、それがたくさん聞き取れる! 楽しい! カノン風にフレーズがどんどん重なってくるところとかも、前に聴いた時までは意識できなかったように思うし、音楽が前に進もう進もうという推進力を持っていることも今回気付けたことだ。

「耳をすませば」 サウンドトラック

「耳をすませば」 サウンドトラック