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スタインバーグとN響を聴いて思った

この前の日曜日のN響アワーを録画しておいた。今見たが、熱演でした。N響、明らかに上手くなっている。自分はこちらの地域のオーケストラしか聴く機会がないもので、オーケストラのレベルについて丁寧に比較することは出来ないが、ここ数年のN響は良いと思う。楽曲が求めてくる雰囲気や音色、これらの再現に長けてきているように思う。

これはデュトワ効果なのかな、と思ったり思わなかったり。長らく音楽監督というものを置いてこなかったN響が、デュトワを招んだ意味が今になって華を咲かせてきているのではないかと。デュトワN響に足りないものを持ち込んだ。それは単にデュトワのレパートリーをやるようになったというだけでなく、これまで演奏してきた様々な曲を、異なったスタイルで弾くという面白さと難しさをN響は知った。ドイツ音楽風の重厚なサウンド、それはそれでとっておけばいい。その中での揺れ動く味わいのようなものや、セクションごとの鍔迫り合い、ここぞという時の集中力(特に管楽器の)、そういった数年前までのN響からは感じ取れなかった要素があるような気がしたよ。

池辺さんが、音楽は生がいい、と最後に言っている。御尤も。東京は羨ましい。東京は羨ましい。