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シューラ・チェルカスキー

夕べ録画した「思い出の名演奏」を見ている。チェルカスキーの最後の来日公演だ。この人のことは10年以上前から知ってはいたが、改まって演奏を聴くのは初めてのような気が。ヨーゼフ・ホフマンに師事していたというのだから、ヴィルトゥオーゾの流派であることは確かだけど、彼は打鍵の正確さよりは、その大きな作りの音楽が売りと言った感じ。重たく、どことなく無骨な和音、それと対照的に優しく透明感のある旋律。そして違う音域から、突然焦点が合ったかのように別の旋律が登場する瞬間は、まるで魔法。凄い技術だ・・・。