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アシュケナージ?

この前買った念願のアシュケナージ/プレヴィン/ロンドン響のラフマニノフ「ピアノ協奏曲全集」。パガニーニは入っていない。今日は第3番を。

Piano Concerti 1-4

Piano Concerti 1-4

柔らかな演奏だな。他のピアニストがガーッと速く弾く箇所なども、一個一個狙いすまして楔を打っていくような丁寧さ。ハーモニーの動きをゆったりと味わえる。彼は弾けないからそうしているわけではないと思う。指回りを聴かせる部分なら、いくらでもあるのだから。ただ、ジャニスにあった驚愕、ベレゾフスキーにあった重量、アルゲリッチにある切迫感はない。滑らかさ、それが連綿と続く。ツルツルだ。野卑さのかけらもない。ヴィルトォーゾを見せつけるでもない。いい意味でも悪い意味でも、とっても余所行き。

ロンドン響の音も楽しめる。オーボエは鄙び過ぎかも。