ロンドン交響楽団のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」
1972年:ヴラディーミル・アシュケナージ/アンドレ・プレヴィン
1975年:タマーシュ・ヴァーシャーリ/ユーリ・アーロノヴィチ
1989年:アレクセイ・スルタノフ/マキシム・ショスタコーヴィチ
1992年:バリー・ダグラス/マイケル・ティルソン=トーマス
1992年:イスラエラ・マルガリット/バリー・ワーズワース
アシュケナージとプレヴィンの演奏は、それ以後のどの演奏にも似ていない。大人しい演奏といっていい。スマートな作り、ピアノも滑らかで柔らかい雰囲気が横溢している。それにしてもアシュケナージは巧い。そして、ヴァーシャーリとアーロノヴィチの演奏で聴かれる要素は、それ以後のどの演奏にも見られるようだ。だって、アーロノヴィチの表現はかなり激烈。ロンドン響の面々にも刷り込まれたのではないかと。