2005-05-30 田植え 呟き 田植えをしなくなったのはいつ頃からか。小学校の時分は、毎年5月になると田植えの手伝いに行った。天気の良い日。弁当を持って田へ行く。5月なのに暑い暑い日になる。朝早くに田に水を入れるのは祖母だ。冷たく、透明な水。機械で植えられない場所へ苗へ植えたり、苗箱を用水路の水で洗ったりするのが、僕ら子供の仕事だった。足がどんどんと田へはまっていくのが怖かった。どこまでも沈んでいくのではないかと。苗箱にびっしりと張った根を取るのは一苦労だ。硬い毛のブラシで何度もこすらないと取れない。今の僕と違う僕。