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ヴァーシャーリのショパン「ピアノ協奏曲第1番」

作りが独特だ。同じフレーズのリフレインがあれば、必ずテンポなり音量なりを変えてくる。丁寧に鍵盤を押すようなタッチ。叩くような場面もあるけど、それはほんの一部分。凄い音楽家かも知れない、ヴァーシャーリ

この曲は協奏曲と言う割りにはピアノがずっと弾きっぱなしで、オーケストラとのコントラストを楽しんだり、ピアノとオーケストラが戦ったり、という感じではない。弾く人によっては「何かずっと頑張ってるね!」程度の感慨しか残せないことも多い。オーケストレーションが拙いとかの評もあるが、このヴァーシャーリの演奏なら、ピアノ単体での変化に富んでるし、オーケストラもその変化についていくし、なかなか落ち着いた名曲と思えましたよ。

第3楽章を聴いていて、モーツァルトの協奏曲と雰囲気が重なると感じた。思えばピアノとオーケストラの関係の作り方は、モーツァルトのそれに近いかも知れない。そうだよ、モーツァルトを弾く時のように、タッチや音色に配慮が行き届いていれば、十分過ぎるほど魅力的な曲なのだ。ショパン凄い。ある意味反省。

仲道郁代さんの録音が好きだったが、やっぱり「頑張ってる!」式の演奏かも。この曲、大家になったピアニストはあまり取り上げないのかな。クラウディオ・アラウが晩年に録音してたかな。調べようっと。