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Classic

矢代秋雄の没後34年

今日4月9日は、矢代秋雄の命日にあたる。1976年に突如として世を去った時の衝撃を想像するだけで、私は強烈な悲しみに襲われてしまう。喪われてしまったものはどうしようもないことなのだけれども、1975年に矢代秋雄が書いた三重秋季国体のための音楽、特に…

ストラヴィンスキーと黛敏郎について考えたこと

昨日はストラヴィンスキーが没した日だったらしい。ストラヴィンスキーはその創作姿勢をだんだんと変化させていっている。「火の鳥」「ペトルーシュカ」を書いている頃は、ロシアの民謡などの素材を用いながらダイナミックなオーケストレーションが印象的な…

郡山第二中学校、驚異の歌声

福島県の郡山第二中学校の演奏するモーツァルトを聴いて、その研ぎ澄まされた響きに驚いている。中途半端な技術・熱意でプロフェッショナルを名乗る歌い手・弾き手は、これを聴いて反省すべきだと思う。

バルトーク「青ひげ公の城」を聴いて思い出したこと

バルトーク:青ひげ公の城posted with amazlet at 10.03.25フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ) テッパー(ヘルタ) 聖ヘドビッヒ大聖堂聖歌隊 ポリドール (2000-01-26)売り上げランキング: 366805Amazon.co.jp で詳細を見る 今日はバルトークの誕生日と聞…

シバの女王ベルキス

Ottorino Respighi: Belkis, Queen of Sheba/Metamorphoseonposted with amazlet at 10.03.23Chandos (1992-10-28)売り上げランキング: 5208Amazon.co.jp で詳細を見る 指揮:ジェフリー・サイモン 管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団 レスピーギのバレエ組曲…

「初心者」という言い回し

「クラシック初心者」という言い回しがある。「私、クラシック初心者なんで・・・」、「このコンサートはクラシック初心者でも大丈夫!」みたいな感じで。しかし、この「初心者」という言い回し、他のエンタテインメントで使われることがあるのだろうかと、…

清々しく聴くことが出来るフンメルの「ミサ曲」

Mass in D Major Op 111 / Mass in B-Flatposted with amazlet at 10.03.21Chandos (2003-01-21)売り上げランキング: 358491Amazon.co.jp で詳細を見る 指揮:リチャード・ヒコックス 管弦楽・合唱:コレギウム・ムジクム90 フンメルの経歴を改めて調べてい…

小泉文夫「音のなかの文化―対談集」

以前、古書店で手に入れた小泉文夫の対談集を読み進めているところ。 小泉文夫著作選集(5) 音のなかの文化 (小泉文夫著作選集)posted with amazlet at 10.03.15小泉 文夫 学習研究社 売り上げランキング: 575907Amazon.co.jp で詳細を見る 「小泉文夫」とい…

好きな「交響曲第5番」

好きな交響曲を第7番から始めた「好きな交響曲」の話。今日は好きな「交響曲第5番」。初めて聴いた「交響曲第5番」は確実にベートーヴェン。次に聴いたのがマーラーか、チャイコフスキーか。記憶が遠すぎて手繰り寄せることはできなかった。これら3人以外で…

好きな「交響曲第6番」

この前に好きな「交響曲第7番」ってのを考えて、順番で今日は「交響曲第6番」。「交響曲第6番」を書いた作曲家はもっとたくさん居る。メジャーな人物でベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、マーラー、シベリウス…

好きな「交響曲第7番」

昨日が7日だったので、僕の好きな「交響曲第7番」って誰の作品だろうと考えていた。「交響曲第7番」を書いた作曲家はたくさん居る。メジャーな人物でベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、シベリウス、プロコフィエフ、シ…

フローラン・シュミット「サロメの悲劇」が聴ける貴重なチャンスが

フランスの作曲家のうち、フローラン・シュミットほど日本で冷遇されている作曲家は珍しいのではないか。ドビュッシーはピアノ弾きには欠かせないし、ラヴェルには熱心なファンが居る。イベールは佐渡裕のデビュー盤で話題をさらったし、オネゲルも地道だが…

H.タウブマン(渡邉曉雄訳)「トスカニーニ―生涯と芸術」

トスカニーニ―生涯と芸術 (1966年) (Music library)posted with amazlet at 10.03.01H.タウブマン 東京創元新社 売り上げランキング: 563677Amazon.co.jp で詳細を見る この評伝を古書店で買った理由は翻訳が渡邉曉雄だったからだ。指揮者として多忙だったは…

小倉朗「北風と太陽」

北風と太陽―自伝 (1974年)posted with amazlet at 10.02.25小倉朗 新潮社 売り上げランキング: 833684Amazon.co.jp で詳細を見る 先日読了。小倉朗はいわゆる「現代音楽」の作曲家だ。だが小倉の創作姿勢に関することは、終盤に多くの自作を破棄したこと以外…

久々に遠出してマルティヌー、山田耕筰

外出をした。久々の遠出になったので、CD屋にも立ち寄ってみた。 マルティヌー:交響曲全集(3枚組)posted with amazlet at 10.02.21Brilliant Classics (2008-06-24)売り上げランキング: 177803Amazon.co.jp で詳細を見る 以前からマルティヌーの交響曲に対し…

伊福部昭の楽譜と遠藤周作

伊福部昭 ヴァイオリン協奏曲第2番posted with amazlet at 10.02.19伊福部昭 全音楽譜出版社 売り上げランキング: 1114889Amazon.co.jp で詳細を見る 今、思えば、Amazonで買えば良かったな・・・。 ほんとうの私を求めて (集英社文庫)posted with amazlet a…

ベートーヴェンの言葉

NHK教育の携帯サイトで知ったベートーヴェンの言葉。 正しい道の見きわめがたいこの世のお前の旅路において、 お前の歩みはたしかに坦坦たるものではなかろうが、 しかし徳の力は、つねに正しい方向へお前を前進せしめるだろう。 これに掲載されているのかな…

武満徹・私的ベスト10

昨日作業しながらtwitterで呟いているうちに、武満徹・私的ベスト10を決めた。昨日の僕が決めたことなので、今日は違うかも。作曲された順。 作品名 コメント うたうだけ(I Just Sing) 1958 アマチュアの合唱団に入ることを考えていたことがある。その頃よ…

武満徹作品のメモ

取り上げられやすい武満徹作品として「弦楽のためのレクイエム」以外に何かないものか、と考えていた。twitterで教えていただいたものなども含めてメモ。 弦楽のためのレクイエム 武満徹:ノヴェンバー・ステップス ア・ウェイ・ア・ローンII 武満徹:琵琶、尺…

「レコード芸術」新譜月評での「吹奏楽」ジャンルの設置に寄せて〜管楽器作品と吹奏楽関連の動きについて

音楽之友社から出ている雑誌に「レコード芸術*1」というものがある。僕は中学生くらいに存在を知って、高校生から大学にかけて購読していた。ここ数年は関心のある特集が組まれる時だけ買うようにしていて、暫く間があいていた。去年久々に知り合いに見せて…

ゲーテ「ファウスト」を巡るクラシック音楽作品

ヨーロッパのクラシック音楽作品を見ていると、「ファウスト」を題材にした作品が少なくないように思う。ゲーテのテキストを用いたり、「ファウスト博士」の伝説を使ったりの違いはあるが、ヨーロッパ人にとって「ファウスト」の存在が決して捨て置けるよう…

「ローマの松」に携わる指揮者たち

友人とレスピーギの「ローマの松」ばかり聴いていた時期がある。あれはいつだったろうか。いい時代だ。聴き比べを作ろうと友人と意気込んでいたまま放置してあるので、リストだけエントリ化しておく。最終原稿はどこかのWikiで。 No. 録音年 指揮者 指揮者の…

ジャズの黎明期とガーシュウィンの活動について

「ラプソディ・イン・ブルー」の説明として、「ジャズとクラシックの融合」と言葉にされることが少なくない気がするが、同曲が作られた時期の「ジャズ」って何なのだろうと思い、かつて調べてみた残骸をメモしておく。ジャズ的な音楽に触発されたと思われる…

シューベルトの交響曲

早世の作曲家・シューベルトの交響曲を聴いた。彼の交響曲のうち、「未完成」が好きな人で、なおかつ「ザ・グレイト」も好きという人は、意外に少ないのではないかと勘繰っている。全然作風が違うと思うから。「未完成」より前の番号の交響曲を耳にすると、…

クラシック音楽以外の「生誕○○年」「没後○○年」って?

クラシック音楽の世界では、作曲家の「生誕○○年」「没後○○年」を打ち出すが、他の分野ではどうなのかなと、ふと思う。で、適当に調べてみると、緒方洪庵が生誕200年らしい。黒澤明が生誕100年で、結構盛り上がってるっぽい。他の生誕100年では白洲正子や西村…

2010年のアニバーサリー作曲家

2009年はアンタイル没後50年の記念の年でした*1が、来年2010年に記念を迎える作曲家には誰が居るか。比較的知られた分で調べてみたものがあるので、転記してみる。 生誕300年 ジョヴァンニ・ペルゴレージ(1710-1736) ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(171…

矢代秋雄「オルフェオの死」

オルフェオの死―矢代秋雄音楽論集 (音楽選書)posted with amazlet at 09.12.23矢代秋雄 音楽之友社 売り上げランキング: 756045Amazon.co.jp で詳細を見る 僕の情熱の元はここにあるのだ。再読中。僕の音楽への愛は、何も変わっていない。理解されないことが…

クラシック音楽を「売る」ということを考えながら書く、捨て台詞のようなもの

クラシック音楽を「売る」ことを考えながら書く。誰に「売る」のか。コンサートを聴きにきてくれる観客に。CDの場合は、それを買ってくれる消費者に。その「観客」や「消費者」はどんな人々なのか。クラシック音楽を聴くことを日常的な習慣にしている人々か…

キーワード

作曲家。その曲を書いた頃の精神状態。 作品の雰囲気。どういう存在で、どういう風に楽しまれているか。 指揮者。指揮した回数? その作曲家の他の作品を指揮したことの有無。 独奏者。何者なのか。どういう経歴なのか。

ピエール・ブーレーズに気持ちが向いている

ピエール・ブーレーズが京都賞を受賞したらしい。それを知って以来、緩い感じでブーレーズに気持ちが向いている。ブーレーズの存在を知ったのはいつだったか。おそらく僕がレナード・バーンスタインに入れ込んでいた頃だろう。バーンスタインの晩年の頃だか…